Perry Ormsbyの想い

ギター製作者は経歴だけでなく特別な技術を兼ね備えていることが必要です。

私は素晴らしい楽器を作ることを夢を見てギター製造の職人を目指しましたが、ロックスターやミュージシャンと一緒に仕事をさせて頂く所までに辿り着くのは平坦な道のりではありませんでした。

私は元々、優れた木工細工に心を惹かれておりOrmsbyギターの立ち上げ以前は家具職人を生業としていました。

その仕事で私は地元パースで、その分野の歴史に記録されるほどの高い評価を得ていました。素晴らしい製造チームにも恵まれ、売り上げは好調、作業環境も申し分なかったのですが、私にとっては退屈で無益でした。

何故ならば私の目的は競うことではなく、あくまで「作品」を造りたかっただけなのです。

そのモヤモヤを断ち切る様、ある日突然、私はギターを造って大物になると家具職人チームの皆に告げギター製造に没頭しだしました。

家具職人としての経験が多いに活かされたことは自分でも驚きでした。

キルトメイプルボディにセル・バインディング、ネックは木材を複数重ねて強度を稼ぎ、
フレットボードにはアバロンでインレイ加工。更にエボニーフィンガーボードにフレットを打ち、 ヘッドストックにもセルバインディングを施しインレイ加工を行い….。

最初のギターを製造した後、私にとってギター製作が何よりも最高なことだと確信しました。これを機に私の人生は大きく変わり家具職人を辞めギター職人としての道を歩み始めました。

その後、創業１８ヶ月後には世界中から注文が殺到。更にその数年後にはデザイン設計のオファーを受けることに。

ルシアーとして、ありふれた既定デザイン設計のギター製造に興味がないからこそ、実現できたことだと思っています。

私はこの１０年ほどの実績や造り上げてきた作品を改めて振り返り、今、誇り高く思います。

ステージで活躍する私のギターに込められた感情、想いは決して衰えることはありません。

Perry Ormsby